早漏の中には、器質性の早漏もあります。
心因性のもの とは違い、性器など身体の機能になんらかの問題がある ことで、早漏が起こっているものです。
早漏の原因の中で、このような身体的・器質的な要因に よるものは、前立腺炎、尿道炎、尿道感染症、アルコール 中毒症、糖尿病、交感神経の障害などの別の疾患によって 引き起こされています。
このように、早漏が心因性ではなく器質性である場合は、 該当する疾患に対する適切な治療を行い疾病が完治すると、 早漏も改善されることが多くあります。
なかには別の原因 があって、完全には治らない場合もありますが、その場合 でもある程度は症状が軽くなることが多いです。
全く改善 されなかった場合は、そもそも器質性の早漏ではなかった ということになります。
現代人に多い器質性の早漏は、いろいろある中でも糖尿病 とアルコール中毒が原因疾患としては増えているそうです。
意外におもわれるかもしれませんが、糖尿病やアルコール 中毒はホルモンや神経に影響をあたえるので、さまざまな 症状を引き起こしますが早漏の原因にもなりうるのです。
人間の神経には、交感神経と副交感神経があります。
性交 をするときには、まず副交感神経が勃起を促し、そのあと に交感神経によって射精が行われます。早漏の人は、 なんらかの原因で副交感神経の働きから交感神経へと早く 切り替わりすぎているということになります。
交感神経は、 緊張によっても働きが強まることが知られていますが脳内 の神経伝達物質であるセロトニンなども関係しています。
このセロトニンの働きが弱まっていると交感神経が興奮 しやすくなり、射精しやすくなることがわかっています。
糖尿病やアルコール中毒の患者は、この二つの神経の バランスが乱れている可能性があるというわけです。